根拠の質16項目のうち 8 / 16
志望理由書で活動の継続性と深さを示す書き方
評価項目「活動の継続性・深さ」 · 抜粋はすべて架空の原稿 · 2026年9月
読み手は「何をしたか」より「どれだけ続け、その中で何を変えたか」を見ています。3か月の活動を4つ並べるより、2年続けた活動1つのほうが、はるかに深く見える。継続の中で役割が変わり、うまくいかない時期があり、それをどう乗り越えたか。その試行錯誤が深さです。
採点基準(1〜5点)
1点
単発の体験の羅列で深掘りされた活動が見当たらない
2点
複数の活動を挙げているが、どれも短期間で終わっている
3点
継続はしているが役割や工夫の深さが見えにくい
4点
役割の変化は書かれているが、試行錯誤の中身が薄い
5点
長期間にわたり役割や試行錯誤を伴って取り組んでいる
2点と4点は、何が違うのか
同じテーマで書いた架空の抜粋です。内容の良し悪しではなく、書き方の違いだけで点が変わることを確かめてください。
2点の書き方
高校では、ボランティア、文化祭実行委員、英語のスピーチコンテスト、地域の清掃活動など、様々な活動に積極的に参加してきました。どの活動からも多くのことを学びました。
4つの活動が名前だけ並んでいます。どれも期間が分からず、役割も、うまくいかなかったことも書かれていません。「様々」「積極的」「多くのこと」は中身を伝えません。2点です。
4点の書き方
中3から続けている児童館の学習支援は、最初の1年は言われた通りに丸つけをするだけでした。高1で担当が固定になり、来なくなった子が2人いたことをきっかけに、来なかった週は手紙を書くようにしました。高2の今は新しく入る高校生に、最初の1か月の関わり方を教える側になっています。
3年間、役割が「丸つけ→担当→教える側」と変わり、2人が来なくなったという失敗と、手紙という対応が書けています。手紙が効いたのかどうか(結果)まで書けると5点です。
よくある失敗
- 活動の数で勝負しようとする活動が多いほど、1つあたりの記述は薄くなります。読み手は「浅く広い人」と受け取ります。
- うまくいった話だけを書く試行錯誤とは、うまくいかなかった時期のことです。それが無い活動は、続けただけに見えます。
- 役割の変化を書かない「3年間続けました」だけでは、1年目と3年目の違いが分かりません。何を任されるようになったか、何を任せるようになったかを書きます。
直し方(この順番で)
- いちばん長く続けた活動を1つ選び、時期を3つに分けて(始めた頃・中盤・今)、それぞれの役割を1行ずつ書く
- 3つの時期の間に「うまくいかなかったこと」を1つ入れる。それにどう対応したかも1行
- 他の活動は、この活動と関係するものだけを1文で触れ、残りは削る
提出前のチェック
- いちばん長い活動の期間が、年または月で書かれているか
- その活動の中で、役割が変わった時点が1つ以上あるか
- うまくいかなかった時期と、そのときの対応が書かれているか
3つとも「はい」なら、この項目は4点以上の可能性が高い。1つでも「いいえ」なら、その箇所から直します。
自分の原稿は何点か
16項目を自分で採点できるシートを用意しています。自分では判断しにくい項目は、評価者が全文を読んで採点する無料診断(お一人2回まで)をお使いください。3日以内にレポートでお返しします。