16項目の評価基準
診断レポートの点数は、この基準に照らして付けています。隠していないので、申し込まなくても自分の原稿を当てはめて確かめられます。ほとんどの原稿は 2〜3点 に集まります。5点は「そこまで書けている人はまれ」という水準です。項目名を押すと、その項目の「2点と4点の違い」「よくある失敗」「直し方」に進みます。
全体印象
最初に読まれる部分です。ここが崩れていると、以降の内容が正しくても評価が上がりません。
大学適合度
「なぜ他大学ではなくここか」に答えられているか。総合型でいちばん差がつくところです。
根拠の質
書いてあることを、経験と数字で裏づけられているか。抽象的な決意表明は点になりません。
論理構成
読み手が引っかからずに最後まで読めるか。順序と接続の問題です。
面接リスク
書類の記述が、面接で突っ込まれたときに耐えるか。書いた本人が答えられない記述を探します。
将来性
入学後と卒業後が具体的に描けているか。大学が知りたいのはここです。
志望校に合わせた見方
同じ原稿でも、志望校によって重く見られる所は違います。採点では、志望大学・学部ごとに4つの「採点の型」(つながり型・根拠型・適合型・探究型)のどれかを当て、16項目それぞれに目安の点を置いています。レポートにはどの型で見たかと、項目ごとの目安との差が載ります。自分の志望校は 大学データベース で、決め方は 採点の型の決め方 で確かめられます(独自の目安で、合否は保証しません)。
採点のぶれ
同じ志望理由書を、前の点を見ずにもう一度採点して、どれだけ同じ点になるかを記録しています。16項目それぞれの点で数えています。
±1点以内:2回の点の差が1点以内だった項目の割合。20本たまってから出し、自動で入れ替わります。
使い方
16項目のうち、点の低い項目から手を入れるのがいちばん効きます。全体を書き直すより、2点の項目を3点にするほうが、読み手の印象は大きく変わります。順番に迷うなら「直し方の優先順位」を先に読んでください。
自分の原稿は何点か
16項目を自分で採点できるシートを用意しています。自分では判断しにくい項目は、評価者が全文を読んで採点する無料診断(1回目は無料)をお使いください。3日以内にレポートでお返しします。
点の出し方
各項目には「2点の条件」から「5点の条件」までの4つの条件があります。評価者は2点の条件から順に、原稿に書いてあるか(面接では言えたか)を はい/いいえ で確かめます。満たさない条件があればそこで止め、その手前の点にします(2点の条件を満たさなければ1点、すべて満たせば5点)。読む人によって判断が分かれる言葉は条件に使いません。条件だけでは拾えない事情があるときは1点だけ上げ下げでき、そのときは評価者が理由を書きます。4点・5点の条件を満たしたと判断したときは、根拠になる原稿の一文(面接ではメモ)を残します。レポートの「次の点になるには」は、次の条件そのものです。
全項目の採点基準(1〜5点)
自己採点や、レポートの点数を読み返すときの参照用です。
主張の一貫性 全体印象
- 2点の条件志望動機・活動・将来像のうち、2つの間のつながりが文で書いてある(「だから」「そのため」などで結ばれている)
- 3点の条件3つすべてが、前のものと文でつながっている(動機から活動、活動から将来像)
- 4点の条件つながりの理由が、それぞれ本人の経験か事実で説明されている(「興味を持った」だけで終わる所がない)
- 5点の条件結論の段落で、最初の動機か経験に戻って触れている(将来像から逆にたどれる)
独自性 全体印象
- 2点の条件本人だけの経験が1つ書いてある(「部活」「ボランティア」だけでなく、何の・どこでの経験か分かる)
- 3点の条件その経験から本人が気づいたこと(考え・問い)が、一文で書いてある
- 4点の条件その気づきが、多くの受験生が書く言葉(「人の役に立ちたい」「チームワークの大切さ」など)だけで終わっていない
- 5点の条件その気づきが、学びたい具体的なテーマ(何を研究・学習したいか)を決めていると書いてある
アドミッションポリシーとの整合性 大学適合度
- 2点の条件学部の求める人物像(アドミッションポリシー)の内容に、1か所以上触れている
- 3点の条件触れた内容に、自分の経験か特徴を1つ対応させている
- 4点の条件対応させた経験に、具体的な場面か行動が書いてある(方針の言葉をそのまま並べただけではない)
- 5点の条件方針の2つ以上の要素に、それぞれ別の経験か行動で対応している
学部特有の関心の具体性 大学適合度
- 2点の条件学びたい分野・テーマが、学部名より細かい言葉で書いてある(例:「経済学」でなく「地域の公共交通の採算」)
- 3点の条件その学部の科目・ゼミ・教員・研究室・制度の名前が、1つ以上書いてある
- 4点の条件挙げた科目などで、何をどう学ぶかが書いてある(名前を挙げただけではない)
- 5点の条件挙げた学びが自分のテーマに欠かせない理由が書いてあり、学部名を入れ替えると成り立たない
「この大学でなければならない理由」の強さ 大学適合度
- 2点の条件志望の理由に、「雰囲気」「校風」「オープンキャンパスの印象」以外の理由が1つある
- 3点の条件その大学に固有のもの(科目・ゼミ・教員・制度・設備・地域)の名前が、1つ以上書いてある
- 4点の条件その固有のものが、自分の目的にどう必要かが書いてある
- 5点の条件ほかの大学(または一般的な大学)と比べて、ここでなければならない理由が書いてある
具体的エピソードの有無 根拠の質
- 2点の条件何の活動かが分かる経験が、1つ以上書いてある
- 3点の条件その経験の場面が1つある(いつ・どこで・誰と、のうち2つ以上が書いてある)
- 4点の条件その場面で、自分が何を考えて何をしたかが書いてある
- 5点の条件その場面から生まれた問いや考えが、志望する学びにつながっていると書いてある
定量的根拠(数字・実績) 根拠の質
- 2点の条件活動について、数字が1つ以上ある(期間・回数・人数・金額など)
- 3点の条件期間のほかに、規模か成果を表す数字が1つ以上ある
- 4点の条件成果の数字に、比べる基準がある(前と後・全体のうちどれだけ・目標に対してどれだけ)
- 5点の条件期間・規模・成果の3種類の数字がそろい、数字が主張の根拠として使われている
活動の継続性・深さ 根拠の質
- 2点の条件1つの活動について、続けた期間が書いてある
- 3点の条件その活動が半年以上続いている(または同じ活動を5回以上している)
- 4点の条件その中での役割の変化か、自分が工夫したことが書いてある
- 5点の条件うまくいかなかったことと、それを受けて変えたことが、具体的に書いてある
主張と根拠のつながり 論理構成
- 2点の条件主張(志望理由)と、その根拠になる経験・事実が、両方書いてある
- 3点の条件根拠から主張へのつなぎの説明が、文で書いてある(「だから」の中身がある)
- 4点の条件経験、そこから生まれた問い、学部で学ぶ必要、の順に、間を飛ばさずにたどれる
- 5点の条件最後の段落で、根拠に戻って主張を言い直している(主張・根拠・再主張の形)
構成の分かりやすさ 論理構成
- 2点の条件段落が分かれていて、1つの段落に1つの話題がある
- 3点の条件段落の順番が、経験・志望理由・入学後・将来など、時間か論理の順に並んでいる
- 4点の条件最初の段落(または最初の3文以内)に、何を学びたいか(結論)が書いてある
- 5点の条件各段落の最初の一文だけを読んで、全体の流れが分かる
結論の明確さ 論理構成
- 2点の条件結論(何を学びたいか・なぜこの大学か)を述べた文がある
- 3点の条件その結論が、途中の主張と食い違っていない
- 4点の条件結論を一文で取り出せる(その一文だけで、何を・どこで・なぜ学ぶかが分かる)
- 5点の条件結論の文が、本文でいちばん具体的な経験か根拠に触れている
深掘り質問への耐性 面接リスク
- 2点の条件主張の理由が1つ書いてある(「なぜ」への1段目の答えがある)
- 3点の条件その理由の理由(2段目)が、経験か事実で書いてある
- 4点の条件3段目まで、本人の経験か考えで説明されている(一般論や「興味があるから」で終わる段がない)
- 5点の条件面接で突かれやすい所(比べた大学・決めた時期・きっかけ)に、先回りして書いてある
矛盾点の有無 面接リスク
- 2点の条件明らかな誤り(大学名・学部名・制度名の誤り、事実の誤り)がない
- 3点の条件時期・学年・役割・人数の記述が、本文の中で食い違っていない
- 4点の条件主張どうしが食い違っていない(例:「人と話すのが苦手」と「リーダーとして話し合いを進めた」が説明なく並んでいない)
- 5点の条件どの時期の話か分からない文や、主語が分からない文が1つもない
専門用語の理解度 面接リスク
- 2点の条件専門用語の意味の誤りがない(専門用語を使っていないときも「はい」)
- 3点の条件その分野の言葉を1つ以上、正しい意味で使っている
- 4点の条件その言葉の意味を、本文の中で自分の言葉で説明している
- 5点の条件その言葉を、自分の経験の場面に当てはめて説明している
将来ビジョンとの接続 将来性
- 2点の条件卒業後になりたい姿(職業・分野・役割)が書いてある
- 3点の条件大学で学ぶことと、その将来像とのつながりが文で書いてある
- 4点の条件将来像に、どこで・誰に・何をするか、のうち2つ以上が書いてある
- 5点の条件在学中にすることから卒業後にすることまで、時期の順に道筋が書いてある
改善可能性 将来性
- 2点の条件2点以下の項目が、16項目のうち6つ以下
- 3点の条件2点以下の項目が、3つ以下
- 4点の条件直す所が、いまの経験のまま書き方を変えれば直せる(新しい経験を足す必要がない)
- 5点の条件直す所を3つ以内にまとめられ、その順番が決まっている(「最優先で直す3点」に書ける)