大学適合度16項目のうち 4 / 16
志望理由書で「学部で学びたいこと」を具体的に書く方法
評価項目「学部特有の関心の具体性」 · 抜粋はすべて架空の原稿 · 2026年9月
読み手が試すのは簡単な操作です。原稿の学部名を、別の学部名に置き換えてみる。それでも文章が成立するなら、その原稿は学部を選んだ理由を語っていません。カリキュラム、科目、教員、研究テーマのどれか1つに踏み込んだ瞬間、置き換えはできなくなります。
採点基準(1〜5点)
1点
学部名を変えても成立してしまう内容
2点
学部名は出ているが、大学案内の言い換えに留まる
3点
学部名は活かされているが、カリキュラムや教員等の固有情報が薄い
4点
具体的な科目やゼミに触れているが、なぜそれかの説明が浅い
5点
その学部でしか学べない内容・教員・研究に具体的に言及している
2点と4点は、何が違うのか
同じテーマで書いた架空の抜粋です。内容の良し悪しではなく、書き方の違いだけで点が変わることを確かめてください。
2点の書き方
貴学部では幅広い分野を学ぶことができ、少人数教育も充実していると伺いました。私は経済について深く学び、様々な視点から物事を考えられるようになりたいと考え、貴学部を志望します。
「幅広い」「少人数」「様々な視点」は、ほぼすべての学部案内に書いてある言葉です。学部名を法学部に変えても成立します。2点です。
4点の書き方
貴学部の2年次から履修できる「地域経済分析」で、市町村の統計データを使って商店街の売上の変化を分析すると知りました。私が高校の探究で扱った駅前商店街の空き店舗率の調査は、データの取り方が自己流で、結論に自信が持てませんでした。同じ問いを、手法から学び直したいと考えています。
科目名、その科目で何をするか、自分の経験との接点、なぜ学び直したいか、がそろっています。担当教員の研究まで触れられれば5点です。
よくある失敗
- 大学案内の言い換えで埋める「実践的」「グローバル」「少人数」「幅広い」。これらは説明ではなく形容詞です。読み手は毎年何百枚も同じ形容詞を読んでいます。
- 科目名を並べるだけ「〇〇論、△△演習、□□実習を履修したい」と3つ並べても、なぜそれかが無ければ、案内のコピーと変わりません。1つに絞って理由を書きます。
- 調べたことを全部書く調べた量を示すために5段落使う原稿がありますが、読み手が見たいのは、調べた中から何を選び、なぜ選んだかです。
直し方(この順番で)
- 学部サイトの「カリキュラム」「教員紹介」「卒業論文テーマ」を開き、自分の経験と接点のあるものを1つだけ選ぶ
- それを選んだ理由を、自分の経験のどこと結びつくかで書く(科目名だけを書かない)
- 書き終えたら、学部名を別の学部に置き換えて読む。成立しなくなっていれば合格
提出前のチェック
- 学部名を別の学部に置き換えると、文章が成立しなくなるか
- 科目名・演習名・教員名・研究テーマのいずれかが、理由つきで1つ以上あるか
- 「幅広い」「実践的」「少人数」を、具体的な中身に言い換えられているか
3つとも「はい」なら、この項目は4点以上の可能性が高い。1つでも「いいえ」なら、その箇所から直します。
自分の原稿は何点か
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