将来性16項目のうち 15 / 16
志望理由書の将来像の書き方|大学での学びと卒業後をつなぐ
評価項目「将来ビジョンとの接続」 · 抜粋はすべて架空の原稿 · 2026年9月
大学が知りたいのは「入学後に何を学び、その先で何をするか」です。将来像が漠然としていると、大学で学ぶ内容も漠然とし、なぜこの学部かが弱くなります。職業名を決める必要はありません。卒業後に「どういう問いに取り組んでいるか」が書けていれば十分です。
採点基準(1〜5点)
1点
大学での学びと将来像が全く結びついていない
2点
将来像は書かれているが、大学で何を学ぶかとつながっていない
3点
結びつきはあるが漠然としている
4点
学び→将来像の道筋は見えるが、卒業後の具体像が薄い
5点
大学での学び→卒業後の姿まで具体的に描けている
2点と4点は、何が違うのか
同じテーマで書いた架空の抜粋です。内容の良し悪しではなく、書き方の違いだけで点が変わることを確かめてください。
2点の書き方
将来は、大学で学んだことを活かして社会に貢献し、多くの人の役に立てる仕事に就きたいと考えています。そのために、貴学部で幅広い知識を身につけたいです。
「社会に貢献」「役に立つ仕事」「幅広い知識」は、どの学部にも当てはまり、大学での学びと将来像がつながっていません。2点です。
4点の書き方
卒業後は、自治体か地域の福祉法人で、来なくなった人が戻ってこられる居場所の設計に関わりたいと考えています。そのために貴学部では、1・2年次に社会調査の方法を身につけ、3年次の地域福祉の演習で、実際の施設で「戻ってきた人」の記録を取る調査をしたい。
学び(社会調査→演習→調査)と将来像(居場所の設計)が道筋としてつながっています。卒業後の具体像(どの立場で、どの地域で)がもう一段あれば5点です。
よくある失敗
- 職業名だけを書く「公務員になりたい」「教師になりたい」で止まると、その職業で何をしたいのかが無く、大学での学びとつながりません。
- 大きすぎる言葉で書く「世界を変えたい」「日本の教育を良くしたい」。悪いことではありませんが、大学4年間で何をするかが見えなくなります。
- 大学での学びを書かない将来像から突然「だから貴学部で学びたい」に飛ぶ原稿は、学部が中継点になっていません。1年次から順に何を学ぶかを書きます。
直し方(この順番で)
- 卒業後の姿を「どこで・誰に対して・どんな問いに取り組んでいるか」の3点で1文にする(職業名は無くてよい)
- その姿に必要な学びを、学部のカリキュラムから2つ選ぶ(1・2年次の基礎と、3・4年次の演習・研究)
- 「大学で〇〇を学び、卒業後に△△をする」の順で書き、〇〇と△△が同じ問いを扱っているか確かめる
提出前のチェック
- 卒業後の姿が「どこで・誰に・どんな問いに」で書けているか
- 大学で学ぶ内容が、その姿に必要なものとして具体的に書かれているか
- 将来像を読んで、なぜこの学部でなければならないかが逆算できるか
3つとも「はい」なら、この項目は4点以上の可能性が高い。1つでも「いいえ」なら、その箇所から直します。
自分の原稿は何点か
16項目を自分で採点できるシートを用意しています。自分では判断しにくい項目は、評価者が全文を読んで採点する無料診断(お一人2回まで)をお使いください。3日以内にレポートでお返しします。